2011年2月7日月曜日

伊藤忠、住宅にリチウム電池 EV用のリサイクル視野

 伊藤忠商事は9日、静岡ガスと共同で、リチウムイオン電池システムと、燃料電池、太陽光発電システムを併設した戸建て住宅に導入する、と発表した。燃料電池?太陽光発電?リチウムイオン電池をセットにしたエコ住宅は国内で初めてという。伊藤忠は家庭での発電などに関するデータを収集?解析し、電気自動車(EV)などに搭載したリチウムイオン電池を再利用するビジネスモデル構築にも活用する方針だ。

 導入する戸建て住宅は、静岡ガス旧三島支店跡地に開発中の低炭素型分譲住宅「エコライフスクエア三島きよずみ」(静岡県三島市)22棟のうちの2棟を予定。4月に区画造成工事、8月に住宅建設、11年3月に入居開始を予定している。

 この住宅では燃料電池と太陽光発電併設で発電したエネルギーをリチウムイオン電池に蓄えることで、発電と使用時間のギャップを埋め、エネルギーの「地産地消」を実現する狙いがある。

 今回導入するシステムは、米エナデル製蓄電池をベースにしたもので、5月に茨城県つくば市でスタートする低炭素交通社会システムの共同実証プロジェクトでEVに搭載される車載用蓄電池と同型のものを使用する。蓄電池にはリモート監視機能が付いており、充電状況や温度変化などのデータをモニターできる仕組みだ。

 伊藤忠は将来に急激な増加が予想されるエコカー用蓄電池の再利用ビジネスを推進している。ファミリーマートのコンビニエンスストア店舗をはじめ、グループ会社が展開するガソリンスタンドやマンションなどで蓄電池のデータ収集を始めるのに加え、今回、戸建て住宅も加えた。

【関連記事】
? シャープ太陽電池「マイルストーン」認定 “お墨付き”事業拡大に追い風
? 古河スカイ、3カ年計画 アジア生産加速 EV向け強化
? 地球環境大賞、川崎重工に大賞授与 「温暖化、人類が英知結集し解決」長谷川社長
? オール日本でエコの街 次世代送電網、夏にも全国4カ所で実証事業
? 米の雇用、アジアが横取り 環境関連メーカー、低コストの新興国へ

引用元:パーフェクトワールド(Perfect World) 専門サイト

0 件のコメント:

コメントを投稿